H&M今までとこれから

近年、H&Mは世界の多くの大企業が悩まされている経済不況に負けず、発展を続けています。H&Mは、大幅な店舗の拡大を成し遂げており、現在に至っては世界43カ国におよそ2,300店舗を展開しています。前の章に記したとおり、ドイツがH&Mにとっての最大の市場です。やはりヨーロッパはH&Mにとって大きな市場であり、ドイツの次に大きな市場はイギリスで、その次がスウェーデンです。店舗の拡大と継続して成長を続けることについては、これからも力を入れていくそうなので、期待できそうです。
外資系のアパレル企業であるH&Mが、日本に進出したのは2008年のことです。近年、世界の経済は、不況にあおられてたくさんの企業が苦しんでいます。しかし、H&Mはそんな不況とは無縁であるとでも言うように、過去5年間での利益を139％も伸ばしています。また、店舗数の方も1年間で10から15％も増えています。
世界の大手のアパレル企業の中でも、時価総額は2位以下をかなり引き離しての世界トップです。売上高は世界第3位ですが、営業利益は世界トップです。アメリカのGAP、つまり、ギャップの利益率は8.5％です。また、インディテックスの利益率は17.6％です。これに対してH&Mの利益率は、23.5％と比較的に高いことが分かります。さらに、H&Mの収益力は抜群で、粗利益率は61.1％です。それに比べ、日本の大手アパレル企業であるユニクロ、ファーストリテイリングの粗利益率は47.3％です。H&Mの粗利益率はユニクロのそれに比べ、13.8％高いことが分かります。

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